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OSAKA-BERLIN:1つの場所に2つの時間, 2つの場所に1つの時間 OSAKA-BERLIN: 2 Places 1 Time, 2 Times 1 Place
2016年
08' 00''、カラー, ステレオ, 言語:日本語
コンセプト・編集・グラフィック:GUP-py


作品解説

ベルリンでこれまで過ごした時間が大阪のそれを上まわった頃から、「私」は大阪に行く際にある種の戸惑いを感じるようになった。今の大阪の光景と私の記憶の中の光景とのズレが、時間の経過とともに大きくなっているのだ。
その一方で、道路の車の流れや川の流れのような日常的な光景は、どちらの町も似通っている。
今と昔、こことあそこの関係は、距離と時間だけでは測ることができない。2つの街から切り取った光景を対比させたり重ね合わせたりして、どこにでもあるような、どこででもないような風景がこの映像作品の中に浮かび上がった。
ビデオテキスト

目の前の道路には途切れなく車が流れ、ベルリンのシュプレー川も、大阪の淀川もまた、私が初めて見た時と同じように流れている。
空に浮かぶ雲も流れる。
時も流れる。
空と海と陸は、こっちとあっちでつながっている。
でも時が流れるにつれ、こっちとあっちのあいだのズレが大きくなってゆく。
私の故郷のはずの場所は、いつしかよそよそしくなっている。故郷という地層の上に、知らない場所がかぶさっているかのよう。ここには記憶の中の光景と今の光景が重なって、同時に2つの場所にいるかのような気分になる。
そういう私の個人的な事情とは関係なく、車の流れも川の流れも、こっちとあっちではそう変らない。
これは一体どういうこと?
1つの場所に2つの時間があって、2つの場所に1つの時間があるなんて。

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